北へ 2019-2
前回の続きになります。
根室本線の不通区間を辿ってやって来たのは、映画『鉄道員』(ぽっぽや)の舞台になった幾寅駅です。
映画公開からおよそ20年経つということで、時の流れの速さを感じます。
駅舎内は映画の小道具等が展示されており
観たことある私は見入ってしまいました。
駅前には建物のセットがそのままの状態で展示されています。
映画の中では重要な脇役である鉄道車両であるキハ40は、映画公開後も約6年に渡り活躍した後、カットされた状態で幾寅駅横に置かれています。
もちろん車内にも入る事ができ、車両の紹介や出演者のサイン等も飾られています。
キハ12っぽく改造された部分も、細かく観察することができました。
最後にホームです。
佐藤乙松駅長役の高倉健が、列車を出迎え見送った場所であります。
映画の中ではローカル感を色濃く出していますが、少し左を向くと・・・
家が立ち並んでいたりするので、映画の映しだす技術力に感心しました。
ホームから駅舎へと下がる階段
久々に映画が観たくなりました。
たぶん泣くんだろうなぁ〜。
映画では、佐藤乙松駅長が定年退職をむかえると、幌舞線も廃線になるという設定でした。
時期は重なっていませんが、高倉健が亡くなった2年後、台風被害によって幾寅駅を含む一部区間は復旧せず、廃線の危機が迫っています。
鉄路で訪れることはもう不可能なのでしょうか。